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SNS運用代行の選び方は?フリーランスと代行企業の相場や特徴を比較

2021年11月19日

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の利用者は、国内およそ8000万人。個人だけでなく、企業による運用事例も急増しています。
SNS運用の成功のためには、適切な人員配置が重要です。しかし、そうしたスキルを持つ人材をどう確保するかは、多くの企業にとって悩ましい課題となります。
そうした中で今、注目を集めているのが、「SNS運用代行」です。
そこで今回は、

・SNS運用代行とは何か
・どのようなサービスを期待できるのか
・主だった料金体系と相場
・SNS運用代行サービスの選定基準の目安

といった情報をレポートします。

SNS運用代行(SMMA)とは

SNS運用代行とは、企業や法人のSNSアカウントについて、その運用を代行する外注サービスです。SMMA(Social Media Marketing Agency - ソーシャルメディアマーケティング代理店)と呼ばれることもあります。
対象となるSNSは、Twitter、Facebook、Instagramが主流です。
動画配信サービスのYoutubeもSNS的な側面を持ちますが、こちらはYoutube運用代行業として区別されるのが通例です。

■国内のSNS運用代行は150社以上
2021年10月時点、日本国内のSNS代行業者の総数については、確たるデータはありません。
参考値として、Baseconnectのデータベースに「ソーシャルメディア運用代行の会社・企業」として登録されている企業数は146件。少なくとも150社程度か、それより多くのSNS運用代行企業があると考えて良いでしょう。[※1]
これに加えて、個人でSNS運用代行を請け負うフリーランスも無数に活動しています。
企業・個人を合わせて、少なくとも数千規模のSNS運用代行サービスがあると推定されます。

SNS運用代行の主なサービス内容

次に、SNS運用代行のサービス内容について解説します。
実際のサービス内容は、事業者やプランによって大きく異なります。大別すると、投稿、投稿分析、ソーシャルリスニングやSNSマーケティングが主な内容になるでしょう。

■SNS投稿業務
指定した企業アカウントを用いて、テキストや画像などのコンテンツを作成し、投稿する業務です。

・SNS運用の目的やブランドイメージに合わせ、SNS利用者の共感や拡散を呼ぶコンテンツを作成し、定期的に投稿する
・顧客やフォロワーと、SNSを通してコミュニケーションをはかる

といったサービスが期待できます。

■SNS投稿分析業務
顧客やフォロワー、他のSNS利用者からの反響を、各種ツールを用いて分析する業務です。
どのようなデータを取得・分析するかは、用いられるツールによって異なります。
たとえばTwitterでは、標準装備するアナリティクス機能により、フォロワー数の推移、ツイートインプレッション、プロフィールへのアクセス数、反響の大きかったツイートの情報などが取得できます。

分析

また、GoogleAnalyticsなど外部の分析ツールと連携させることで、より詳細なデータを取得・分析することも可能です。こうした各種データに基づき、分析結果を加味して投稿コンテンツを最適化していきます。

■ソーシャルリスニング
ソーシャルリスニングとは、SNS利用者の自然なコミュニケーションを収集し、分析を行う手法です。

・自社のブランドやプロダクトがどのように話題になっているか
・どんな属性のユーザーが興味を持っているか
・どのような要望や需要があるか
・いわゆる「炎上」(批判の噴出)が発生していないか、またその兆候はないか

など、さまざまな情報を幅広く収集・分析し、企業のブランディングやリスクマネジメント、プロダクト開発などに役立てる業務です。

■SNSマーケティング
前述の投稿分析やソーシャルリスニングを含め、SNS運用の全体的な戦略立案を行い、具体的な施策に反映する業務です。SNS運用の上流工程と捉えて良いでしょう。
WEB全体や他の媒体からの広範な情報収集、トレンドのキャッチアップ、市場調査、顧客分析、潜在需要の掘り起こしなど、具体的な業務範囲は多岐にわたります。
D2Cブランディング、SNSを含めたクロスメディア戦略、インバウンドマーケティング戦略などを重視するケースで、特に重要となります。

企業によるSNS運用代行と、フリーランスとの違い

SNS運用代行サービスの事業者は、大別すると企業(法人)と個人(フリーランス)になります。
一般的に、企業のほうがサービス品質は高くなりますが、料金も相応の価格となります。
フリーランスにSNS運用代行を委託した場合、費用は比較的安く抑えられますが、品質等に問題が生じる恐れもあります。

企業とフリーランス
【※1】Baseconnect ソーシャルメディア運用代行にて登録企業20社から調査
【※2】ランサーズのSNS運用代行案件を参考に算出

■企業によるSNS運用代行の特徴と相場

・サービス品質…
投稿内容のクオリティや適切性、SNS利用者とのコミュニケーションなど、運用の品質は一定以上の高い水準となります。高度な専門性や技能・知識を持つ人材も多く、安心して運用を任せられるでしょう。投稿だけでなく、分析、ソーシャルリスニング、およびそれらのレポーティング等も高品質が期待できます。

・サポート品質…
法人運営のため、サポート体制も整っています。ただし営業時間外のサポート対応の可否については、企業やプランによって異なるため、事前に確認しておきましょう。

・コンサルティング…△~〇
SNS運用のグランドデザイン、アカウントの成長戦略、ブランディング、SNSマーケティングなどもに関するアドバイスも期待できます。特にマーケティングに強みを持つ企業であれば、こうした中長期的な戦略の意思決定にも、大きなサポートを得られるでしょう。

・セキュリティと個人情報管理…
SNS運用には、アカウントの乗っ取り、機密情報の漏洩などのリスクもあります。また、SNS利用者とのコミュニケーションの中で、意図せずセンシティブな個人情報を得てしまうケースもあります。
こうした観点においても、企業によるSNS運用代行は、一定以上の信頼性があります。

・コンプライアンス…
SNS運用において、コンプライアンスは極めて重要です。違反の疑いが持たれる投稿を行ってしまうと、またたく間に批判が殺到し、いわゆる“炎上”につながりかねません。
企業によるSNS運用代行であれば、コンプライアンスも徹底されているため、安心してSNS運用を委託できます。

・緊急インシデント対応…△~〇
機密漏洩、アカウントハック、炎上などの緊急インシデントが発生した際の対応力です。初期対応の速度と適切性が極めて重要になります。
緊急インシデントに対する体制の整備、およびナレッジの蓄積がある企業であれば、いざという時も安心して任せられるビジネスパートナーとなるでしょう。

・費用の相場…20万円~50万円以上/月
企業によるSNS運用代行の費用は、月あたり20万円~50万円程度が相場です。

豊富な経験と知識を持つチームに、万全の体制で依頼できると考えると、決して割高ではありません。自社内で運用チームを編成することに比べれば、コストパフォーマンスに極めて優れていると言って良いでしょう。

■フリーランスによるSNS運用代行の特徴と相場

・サービス品質…△~〇
フリーランスによるSNS運用代行は、サービス品質に大きな幅があります。
クラウドソーシングでの委託状況を見ると、1日1本の短文投稿など、簡単な作業のみとなるケースが一般的です。どの程度の業務なら委託できるか、フリーランスの技能水準をよく吟味して選定する必要があります。

・サポート品質…×~△
フリーランスのSNS運用代行では、サポートは大きな期待はできません。フリーランスはあくまで個人となるため、対応できる時間にも限りがあるためです。
また、フリーランスへの委託では、受注した業務を途中で放棄されてしまう、急に連絡がつかなくなる等、業務自体が成立しなくなるトラブルも多発します。こうしたリスクも念頭において、委託を検討するほうが良いでしょう。

・コンサルティング…×~〇
フリーランスによるSNS運用代行は、投稿コンテンツの作成・投稿のみが一般的な業務範囲となります。コンサルティングは原則として期待できません。
SNS分析やマーケティング等、高度な専門性を持つフリーランスもいますが、そうした人材はごく少数となります。

・セキュリティと個人情報管理…×
セキュリティや個人情報管理においても、フリーランスでは対応力に限界があるのが一般的です。ほとんどの場合、SNSプラットフォームに標準装備されているセキュリティのみとなるでしょう。

・コンプライアンス…×~〇
フリーランス人材は、コンプライアンス意識に関しても、人によって大きな違いがあります。
厳格なフルセット・コンプライアンスに高い意識を持つフリーランスもいる一方、コンプライアンスという概念自体を理解していない人材もいるため、注意が必要です。

・緊急インシデント対応…×
アカウントハック、炎上、情報漏えいなどの緊急インシデントへの対応は、フリーランスに任せるのは難しいでしょう。フリーランスはあくまで個人となるため、即応体制を取ることが現実的に不可能となるためです。

・費用の相場…2万円~30万円/月[※2]
フリーランスの場合、SNS運用は底値で2万円程度から依頼できます。
大まかな業務範囲と相場は、以下の通りです。(2021年10月時点)

・1日1回の投稿のみ…2~3万円/月
・1日2~3回の投稿+月1回の分析レポート…8~10万円
・SNSマーケティングを含む、フルセットのSNS運用委託…10~20万円

SNS運用代行の選び方

次に、SNS運用代行の選び方について、選定基準や要点を解説します。

■企業とフリーランスどちらに委託するべきか
まず重要なのは、企業とフリーランスどちらに委託するべきかです。それぞれの特徴の違いを考えると、適したケースとして以下の条件が挙げられます。

企業への委託が適しているケース
・本格的なSNSマーケティングを行い、業績向上につなげたい
・SNSを通して自社のブランドを確立したい
・SNSによるコミュニケーションで潜在顧客にリーチしたい
・顧客の個人情報を扱う業種(EC、会員制サービスなど)
・タイトな法令遵守が求められる業種(不動産、金融、理美容など)
・ジェンダーやポリティカル・コレクトネスに隣接する業種(報道、出版、アパレルなど)

SNS運用を通して何らかの業績向上につなげたい場合や、業種・業態そのものに専門性が求められる場合は、SNS運用も企業に委託するべきでしょう。
また、近年のSNSでは、ジェンダー、倫理、およびイデオロギーの違いによる炎上が多発しています。これらの鋭敏なテーマに関連する可能性のある商材を扱っている場合も、体制の整ったSNS運用代行企業を選択するほうが良いでしょう。

フリーランスへの委託が適しているケース
・決まったテンプレートで定期的に投稿を行うのみの運用方針
・形式的に運用されていれば良く、業績への影響は考慮していない
・既にSNS運用体制が整っており、定型化された業務のみ手伝ってほしい

あまり高度な業務は任せず、定型化された形式的な業務のみの委託であれば、フリーランスを選択してもリスクは少ないと考えられます。

■十分な実績があるか/知見や経験を持っているか
SNS運用代行を選ぶ際は、十分な実績を持っているか、また知見や経験が蓄積されているか、といった観点も重要になります。
実績を確認する際は、具体性を重視し、可能であれば受託先の実名・社名・プロジェクト名・アカウント名などを確認しましょう。ただし、SNS運用代行にはコンフィデンシャルな情報も含まれるため、詳細を全て明かせないことは一般的です。オープンにできる情報の範囲内で、具体的な実績を確認します。
また、現に運用しているアカウントのフォロワー数をもって実績と示されることもありますが、このケースには注意が必要です。SNSアカウントのフォロワー数は、アカウント販売業者からの購入等により水増しもできるため、信頼できる指標ではありません。
また、正式な依頼の前にミーティングを行い、受け答えを見て信頼性を判断することも重要です。こうしたやり取りを通して、十分な知見や経験を持っているか、判断することができます。

■SNS運用の実務上、どこに強みを持っているか
SNS運用と一口に言っても、その評価基準は多岐にわたります。どこに強みを持つかは、代行業者によってそれぞれに違いがあります。どういった評価基準を重視するのか、十分な検討の上で代行業者を選定しましょう。

・クロスメディア戦略・全体戦略
SNSだけでなく、オウンドメディアやマス広告なども含めて、クロスメディアで広告戦略を全体的に担う能力です。一般的には、広告代理店などが強みを持つ分野となります。

・SNSマーケティング力、企画力
トレンドのキャッチアップ、SNSマーケティング、ソーシャルリスニングなどの分析能力と、それらを実際のSNS運用に反映する企画力です。SNS運用だけでなく、WEBやマーケティング全体に強みのある企業は、こうした能力にも秀でる傾向にあります。

・運用力
SNS運用の業務フローや、緊急インシデントへの対応フローなど、実務上の運用面に関する能力です。運用力に強みのあるSNS運用代行業者を選ぶことで、実務の円滑化が期待できます。

・クリエイティブ/コンテンツ制作
実際に投稿するコンテンツの品質です。投稿内容となる短文、添付する画像など、魅力的なコンテンツのコンスタントな制作と発信は、SNS運用の根幹となる要素の一つです。SNS利用者に歓迎され、共感を呼び、大きく拡散されるクリエイティブを制作できる代行業者なら、目に見える成果につながりやすくなるでしょう。

■ブランドイメージやヴィジョンが共有できるか
SNS運用でもっとも重要になるのは、ブランドイメージやヴィジョンの発信です。こうしたファクターを明確に共有し、内在化できなければ、SNSでの発信も芯を捉えたものにはなりません。
ブランドや企業の理念、メッセージ、ストーリー、そしてコアコンピタンスを、社内人材と同等ないしはそれ以上に深く理解できることは、SNS運用代行の選定基準の中でも、非常に重要な位置を占めると言って良いでしょう。

■WEBマーケティング等、関連分野に強みがあるか
ほとんどの主要なSNSは、クローズドな情報空間ではありません。WEBという大きなフィールドにおけるプラットフォームの一つとなります。従ってSNS運用においても、SNSプラットフォーム上だけに目を向けるのではなく、WEB空間の全体に目を向けていく必要があります。
WEBマーケティング、広告戦略、消費者心理や行動モデルなど、関連する分野は多岐にわたります。こうした関連分野についても強みのあるSNS運用代行を選べば、より大きな成長が見込めるでしょう。

SNS運用代行業者の選定で失敗しないために

SNS運用代行を選ぶ際に、もっとも重要になるのが、「避けるべき代行業者やフリーランスに依頼しないこと」です。そのために重要となる、3つのポイントを解説します。

■1:「必ず成果が出る」「すぐに成果が出る」に警戒する
SNS運用は、必ず成果が出るものでもなければ、すぐに成果が出るものでもありません。
最終的にはSNS利用者、すなわち人と人との関係になります。
不特定多数の人とのコミュニケーションを通して、良好な関係性を築くオペレーションである以上、「必ず」「すぐに」はあり得ません。

・必ず成果が出る
・すぐに売上がアップする
・3ヶ月でフォロワー数◯◯万人
・成果報酬型、成果が出なければ報酬なし

といったアピールをことさらに強調しているSNS運用代行には、警戒が必要です。

■2:コーポレートサイトやプロフィールをよく確認する
検討中のSNS運用代行が企業であればコーポレートサイトを、フリーランスであればクラウドソーシングやSNSのプロフィールを、それぞれ慎重に確認することも重要です。

企業の場合
・過去の実績や実例など、検討に必要な情報が十分に掲載されていない
・会社概要などの基礎的なコンテンツに不備があり、ガバナンスに疑問がある
・経営実態が不透明

フリーランスの場合
・個人SNSのプロフィール欄に「修行中」等と書かれている
・クラウドソーシング上の評価が低い
・個人SNSの投稿内容の品質が低い、イメージが合わない
・個人SNSのダイレクトメール以外に連絡手段が無い

こうした特徴が見られる場合、正式な依頼を行う前にミーティングを設けて、内情をよく確認するほうが良いでしょう。

■3:ブラック手法の懸念がある運用代行は、絶対に避ける
SNS運用には、法令やプラットフォームの規約に反するブラックな手法も存在します。

・フォロワーの購入による水増し
・複数アカウントでの自作自演工作
・人気アカウントの模倣
・コンテンツの剽窃など著作権侵害
・人目を引きやすいが規約違反となる不適切なコンテンツの投稿
・ブラックハットSEOの各手法との組み合わせ
…等

こうしたブラックな手法を用いられると、短期的には急激な成長が見られますが、すぐにアカウントの凍結措置を受けたり、著作権侵害や名誉毀損、偽計業務妨害による法的係争に発展してしまったりと、多大な経営リスクをもたらします。
過去の運用代行の実例などを慎重に吟味し、少しでもブラックな手法の兆候が見られた場合、その運用代行業者は避けたほうが賢明でしょう。

まとめ:SNS運用代行の選定は、品質と信頼性が重要

SNSはオープンな情報空間であり、強力なダイナミズムを持っています。
ひとたび投稿されたコンテンツは、原則として「無かったこと」にはできません。
そのため、仮に不適切な運用が行われてしまった場合、その情報は一気に拡散し、半影響的に残り続ける恐れもあります。
一度の失敗が、取り返しのつかない損失をもたらし続けるリスクがあることは、決して軽視できません。
だからこそ、SNS運用代行の選定は、慎重さが重要です。
SNS運用代行サービスの情報をよく吟味し、問い合わせや資料請求を行い、品質や信頼性を慎重に検討することが必要不可欠だと言えるでしょう。

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