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【第4回】企業Instagramで投稿内容に迷う?原因は”データが見えていない”から

ライター:株式会社ネオマーケティング

公開日:2022年03月01日 | 更新日:2023年10月16日

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目次

今回は、企業のInstagram運用で、「どんな投稿をすれば良いのか」というテーマについて記事をお届けしていきます。自社でInstagramの運用をはじめたものの、何を投稿すれば良いかわからない-。こうした課題を持つ企業は、決して少なくは無いでしょう。「とりあえず、まだ立ち上げたばかりだし、適当に」
「Instagramは若者文化だから、若手社員に任せておこう」

こうした姿勢は、決して良くはありません。しかし一方で、お決まりの宣伝や商品情報など、無難な投稿ばかりでも成果は期待できません。
では、企業Instagramの投稿内容は、どのように考えれば良いのでしょうか?
これは実は、そもそも「適切なInstagram運用ができていれば、投稿内容について迷うことは、あまり無い」と言うこともできるテーマです。
言い換えれば、「投稿内容に迷う」ということは、もっと根本的な部分に大きな課題が潜んでいる可能性があります。
こうした課題の根本を洗い出しながら、企業Instagramの投稿内容はどのように考えれば良いのか、解説をお届けしていきます。

前回コラム
【第1回】Instagram運用に成功すると?期待できるメリットや利益と、成果を得るためのポイント
【第2回】Instagram運用に必要な人材・予算・時間は?成功の鍵を握る3つの事業リソース
【第3回】Instagram運用は目的が大事!目的に合わせたKPI/KGIの設定方法

アカウントの目的は?ターゲットは誰?明確化すればInstagram投稿は迷わない

「自社のInstagramアカウントに、どんな投稿をすれば良いのか迷ってしまう」
「アカウントを開設したは良いものの、何を投稿すればいいのか…」
こんな風に迷ってしまう原因は、そもそも大前提として、「誰をターゲットに、どんな目的で運用するのか」が、明確化していないことにあります。

■自社の事業、アカウントの目的、ターゲットがわかれば、投稿内容も迷わない
仮に、アカウントの目的とターゲットを、以下のように設定してみましょう。

・自社事業:アパレル
・アカウントの目的:自社ブランドの認知拡大
・ターゲット:20代~30代女性

ごく簡単な設定ですが、これだけでも、何を投稿するべきか見えてくるものがあります。
たとえば、目的は自社ブランドの認知拡大ですから、まずターゲットに知ってもらう、見つけてもらうことが重要ですよね。そうなると、ターゲットである20代~30代女性の興味関心の高そうなコンテンツを投稿する方針が考えられます。
また、自社はアパレルブランドですから、「20代~30代で、ファッションに感受性の高い女性」という風に、セグメントを絞り込むこともできます。
あとはInstagramを検索してみて、こうした条件に合うユーザーが、どんなことを話題にしているのか調べたり、どんなハッシュタグを使って投稿しているか確認してみましょう。そうすれば、自社アカウントに投稿するべき内容も、より具体的に把握できるはずです。

■アカウントのコンセプトや世界観も重要
もう一つ忘れてはいけないのは、自社アカウントのコンセプトや世界観です。企業SNS運用は、ブランディングの性質も強く持ちます。アカウントの世界観や雰囲気、投稿を通して読み取れる人格などが、そのままブランドのイメージに直結します。
そのため、あまりにイメージにそぐわない投稿を行ってしまうと、ブランドイメージがブレてしまい、ブランディングにマイナス要因となってしまいます。
たとえば、ターゲットとなるユーザー層が「格安のコスメ」の話題で盛り上がっていたとしましょう。しかし、自社のブランドはどちらかといえば高級路線のセレクトショップ…といった場合、「格安コスメ」に関する投稿を安直に行ってしまうと、ブランドイメージを毀損してしまうかもしれません。どういった方向性なら、自社のブランドイメージや世界観を損なわずに表現できるのか、その点もしっかりと考えて投稿内容を練る必要があるでしょう。

 

SNS広告の基礎については、こちらのショートウェビナ―動画をご覧ください。

KGI、KPI、コンセプト、テーマ、ターゲット、マーケティング情報…Instagramの投稿内容は“企画とデータ”で考える

Instagram運用をビジネスの成果につなげたい場合、投稿内容は”企画とデータ”で考えることが重要です。
具体的に、どのようなプランやデータが投稿内容につながっていくのか、いくつか例をご紹介しましょう。

前回の記事の内容とも一部重複しますが、改めて整理していきます。
⇒【第3回】Instagram運用は目的が大事!目標に合わせたKGI/KPIの設定方法

■SNSアカウントの運用目的
まず重要になるのは、「何のためにアカウントを運用するのか」ということです。ブランドの認知を広げる、ファンを増やす、見込み客を集める等、さまざまな目的の持ち方があります。
この大きな目的意識をしっかりと明確にしておくことで、より細かい指標を定めることが可能になります。

■KGI・KPI
KGIは「重要目標達成指標」、KPIはそのための「中間目標」と考えると良いでしょう。こうした指標は、より大きなアカウント運用目的から導いていきます。

<運用目的・KGI・KPIの例>
・運用目的 … ブランドの認知拡大
・KGI … アカウントのフォロワー数、SNS上でブランド名が言及される回数など
・KPI … 投稿のインプレッション数、リーチ数など

たとえば上記の例であれば、まずは投稿のインプレッション数、リーチ数を増やすことが重要です。ターゲットユーザーが興味を持ちそうな話題について、ハッシュタグなどを用いて積極的に発信していくことが重要になります。

■ターゲット
「どのようなユーザーをターゲットにするのか」という要素です。これはアカウントの運用目的や、自社の事業分野、製品やサービスの顧客層などによって変わるでしょう。
たとえば、自社の顧客層が「20代~30代女性」であれば、Instagramアカウントのターゲットも同様と考えるのが、わかりやすい例のひとつです。
一方で、既存の顧客層とは違ったセグメントに、Instagramを通してアプローチしたい場合もあるでしょう。「既存の顧客層は50代男性がメインだが、20代の男女にも積極的に展開していきたい」といった事業目標があり、その達成の手段のひとつとしてInstagramを運用する…といったケースです。こうした場合は、「自社の顧客層は50代男性だが、投稿内容は20代に向けて発信する」といったように、アカウントのターゲティングを行っていくことになります。

■自社の強み
自社の持つ「強み」に関しても、重要なポイントになります。自社の強みを生かしたほうが、より魅力的で価値の高いアカウントに育てやすく、他の施策との連携も取りやすくなるためです。
たとえば、「ワンランク上のオフィス・ファッションに強みがある」といったアパレルブランドなら、こうした強みを活かして、オフィス・シーンでのオシャレについてInstagramで発信していくことが考えられるでしょう。
「オフィスでも個性的な装いを楽しみたい」というユーザーを集めることができれば、アカウントのフォロワーがそのまま見込み客のリストになります。集まったフォロワーに対して、自社ECサイトで使える限定クーポンコードを発行するなど、Instagramからの新規顧客の獲得や、既存顧客のロイヤリティ向上など、利益に直結する施策も展開できるようになります。

■コンセプトとテーマ
Instagramを運用する上で、コンセプトやテーマを明確に定めておくことは、ブランドの世界観を構築することに大きなメリットとなります。これも、自社の事業分野やブランディング、ターゲット、Instagram運用の目的などに合わせて設定していきます。

たとえば、「20代~30代女性向けのアパレルブランドで、特に働く女性をターゲット」とする場合の例として、次のようなコンセプトやテーマ設定が考えられます。

・コンセプト … ファッション雑誌のような、写真で見て楽しめる、コーディネートの参考になるアカウント
・テーマ … 季節の新作、オフィスカジュアル、ビジネスシーンに違和感のないおしゃれな小物づかい、等

テーマについては、2~3程度いくつか定めておき、その時々に合わせて投稿内容を変えていくと良いでしょう。

■ターゲットユーザーの話題や需要
より具体的に投稿を考える上で、マーケティング情報も欠かせません。ターゲットとするユーザーが、どのような話題に興味・関心を持っているのか、競合他社はどのような投稿を行っているのか…等、情報を集めて投稿内容に活用していきましょう。
先ほどアパレルブランドの例の続きで、「オフィスカジュアル レディース」で調べてみると、意外と「靴」に関する話題に興味を持つ人が多いことが分かったとします。自社製品にピッタリの靴があれば、その写真とコメントをInstagramに投稿すれば、反応が期待できそうですよね。
また、オフィスで履きたいオシャレな靴と、それに合わせられるトータルコーディネートの写真も…という風に、テーマやコンセプトに合わせて、投稿内容を具体化できます。

■競合他社の投稿内容や施策
マーケティング調査では、競合他社も調査対象になります。これはInstagram運用でも同様です。競合他社のInstagramアカウントの投稿内容や、どんな施策を行っているのか等も参考になるでしょう。
ただし、競合が行っていることを、そのまま自社で同じように行っても、成果は期待できません。製品やサービスの特徴、規模、自社の強みなど、さまざまな相違点があるためです。競合を調査する場合も、「自社だったらどうするか?」という観点で考えていくことが重要です。

■自社の施策の展開状況
Instagram以外の、自社の施策の展開状況も、投稿内容に関連する要素です。たとえば、自社で何かキャンペーンを展開していたり、大規模な広告を展開している場合など、そうした話題についてInstagramでも取り上げ、話題を広めることが求められる場面もあります。
その際も、「誰に、何を、どういう見せ方で」届けるのが最も効果的になるのか、Instagramの特性も汲み取りながら、しっかりと考えていくことが望ましくなります。


「成果につながる投稿」を実現!Instagramアカウントの企画例

それでは、ここまでの内容を改めて振り返り、実際にInstagramアカウントの企画例を考案してみましょう。「こういった情報が整っていれば、投稿内容には迷わない」という参考として、ご覧ください。


Instagramアカウント企画例①

 

Instagramアカウント企画例②

 

Instagramアカウント企画例③

このような情報が整っていれば、自社のInstagramに投稿するべき内容も、相当程度に絞り込めるようになります。投稿内容に迷った場合は、上記のような観点を見つめ直し、しっかりと考えていきましょう。
また、一度決めたものであっても、事業のフェイズや時々の状況により、柔軟に変更していくことも重要です。状況に応じて必要な施策も変わってくるため、「今、何が必要なのか」をしっかりと考えて、常に見直しを続けながら、アカウントを運用していきましょう。

まとめ:企業Instagramの投稿内容に迷ったら、企画とデータを見直そう

一般個人のInstagramアカウントは、その時その時で思ったことを気軽に投稿していく楽しみ方が多いのではないかと思います。ですが企業のInstagramアカウントを、集客や売上など、事業の成功に結実させるためには、さまざまな観点から投稿内容を考えて、計画的に運用していく必要があります。
とはいえ逆に言えば、この記事でご紹介したような「企画とデータ」が揃っていれば、日々の投稿内容に迷うことはほとんどありません。様々な考慮は必要ですが、「何を投稿すればいいのかわからない」「とりあえず適当に投稿しておく」といった事態は避けられるでしょう。
投稿内容に迷ってしまう場合、「何を投稿すればいいのかわからない」という場合は、アイデアや発想力の問題ではなく、企画とデータの問題だと捉えて、一度しっかりと見直しを行ってみましょう。こうした企画とデータがしっかりと整っていれば、日々の投稿だけでなく、集客アップや売上につなげる施策など、その後の展開も行いやすくなります。

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